『T'm in love with you』
昌行の部屋(ベットルームにて) 昌行はカーテンの隙間から漏れてくる光で目が覚めた。 腕の中には愛しい が眠っている。 昨夜激しく愛し合った証拠に、 の身体に赤い花が散らばっている。 微笑みながら の頬をそっと撫でる。 「う〜ん・・」 頬を撫でられているのに気が付かないらしく、幸せそうな顔をして寝返りを打つ。 丁度、昌行の胸板に顔を埋めた感じになる。 「ゆえ・・・フッ」 頬から頭に手を移動し、撫でながらどう起こそうかと思案している。 悪戯心の芽生えた昌行の手は の胸の飾りを撫で始めた・・・。 「・・んっ!?・・えっ?昌行?」 は胸の刺激に一気に起き、唖然とした顔で昌行を見る。 「、おはよう♪」 微笑みながら軽くキスを落とす。 「・・ん〜・・」 驚いた顔で自分を見つめる のおでこに自分のおでこをくっつけ 「、昨夜は可愛かったよ♪」 「・・・昌行のいじ・・わる・・」 耳まで真っ赤にし、慌てた昌行から離れると怒ったように上目使いで見上げる。 おいおい、そんな顔するから意地悪したくなるんだぞ。 は男って生き物を知らなすぎるんだよな・・はぁ〜。 軽くため息をつくと、ギュッと抱きしめる。 「の反応が可愛くってつい意地悪しちゃった♪」 強く抱きしめている腕を解こうとしているを見て、より強く抱きしめる。 「もう・・知らない・・・」 腕を解くのを諦めた は、逞しい胸に顔を埋めた。 昌行は今までの女性には感じた事のない気持ちで胸が一杯になる。 を作る全ての要素が愛しくてたまらない。 こんな気持ちを持たせてくれた に、出会うきっかけをくれた博に感謝し ている。 強く抱きしめていた腕を少し解いて、 の左耳を甘噛みする・・・ 「、拗ねるなよ・・・」 突然の行動に驚きながらも昨夜の余韻の残っている身体は反応してしまう。 「・・あっ・・」 自分を求めて発せられる甘い声に昌行自身が反応を始めた・・。 〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜♪ の唇を塞ごうと思った瞬間、昌行の携帯が鳴る。 おいおい誰だよこんな良い時に・・・と思いながら舌打ちをしてしまう。 助かったとばかりに昌行の腕を解いた 。 「昌行、携帯が鳴ってるよ」 「メールだからいいよ。それより・・・」 続きをしようと の身体を再度抱きしめようとするが、さらりとかわし 枕元にある昌行の携帯を差し出す。 「はい」 「はぁ〜、・・・・ありがと」 誰なんだよー!と悪態を付きながら携帯を開きメールを見る。 『坂本君へ おじーちゃん、腰は大丈夫?に住所を教えた俺に感謝してよね♪ このお礼は京懐石のフルコースでいいから(もちろん、 も一緒だよ〜ん) あまり無茶すると、に嫌われちゃうぞ♪ 優しい博くんより(^^) 』 博からのメールを読み終わりガックリ項垂れた。 おいおい、博 ぶっとばすぞ〜。あいつに感謝した俺がバカだったよ。 京懐石だとー!!誰がてめーに奢るかよ。にしかおごんねーよ! 携帯を見ながら険しい顔になっていく昌行を見て首を傾げる。 誰なんだろう?少し不安になりながら声を掛けた。 「昌行?誰だったの?」 携帯から目を離し、ベットの端にほおり投げた。 「ああ、このメールは博だよ。 たくっ、朝っぱらから俺との邪魔すんなーつーの」 ふふっ♪ 本当に仲が良いんだから♪私も にメールしないといけないよな〜? 微笑んでいるを見て暫し見とれている。 「???私の顔に何かついてる?」 呆然としていながら自分を見ているの昌行を不思議に思いながら小さく首を傾ける。 やっぱり、は可愛い♪ 俺ってなんか怪しい人になってるのか?やばいわー。 頭を被り振りながら昌行は、ベットの下に落ちているパジャマのズボンを取り履いた。 「そろそろ飯食うか?」 ズボンを履いてる姿を見て自分が裸だった事を思い出し、慌てて着るものを探す。 そんな姿を見て自分が着ようと思っていたパジャマの上をほおり投げた。 シーツで胸を隠しながら上手く掴み慌てて身に付ける。 「ありがとう。じゃあ何か作ってくるね」 リビングに向おうとベットから下り、立とうと思った瞬間に崩れそうになるを 後ろから抱き止める。 「、大丈夫か?」 どうして足に力が入らないのか不思議に思い、首を傾ける。 「うん、大丈夫・・・どうしたんだろう、足に力が入らない」 昨夜、激しくを求めた自分に、次からは少しだけを思いやる事に しようと心に誓う(本当に少しだけどな♪) 「、ごめんな」 後ろから抱きしめている腕を少しだけ強くし 「ちょっと激しすぎたか?お詫びに俺が作るよ」 そう囁くとリビングに向かう。 お酒の勢いで「抱いて」と言った自分を思い出し、再度頬が染まる。 ドアを開けて振り返ると、頬を染め恥かしがってる姿に微かに微笑む。 本当にこの反応がたまらない。 出来るならこのまま部屋に閉じ込めて俺だけのものにしたい。 「出来たら持って来てやるから、大人しく寝て置けよ」 その言葉により恥かしくなったのか布団に潜り込んだ。 「・・・昌行のばかぁ・・・」 苦笑しながら部屋を出て行き、朝食の準備を始めた。 朝食を作り終わり、寝室に持って行く。 「出来たぞ」 サイドボードの上に朝食を置き、布団から出てくるのを待つ。 「・・・ごめんね・・」 目に一杯涙を貯めて布団から出てきた。 「何で謝るんだ?」 驚きながらベットに座り、子供をあやすように抱きしめ頭を撫でる。 「だってぇ・・・昌行がね・・起きる前にね・・朝食作ってね・・・」 ようは自分がしようと思っていた事を全部昌行がした為、落ち込んでいるのである。 「フッ」 泣いた訳が分かったので、頭を撫でるのを止めて自分の方に向かせた。 「、俺の方こそゴメンな。が俺のものになって嬉しかったから・・・ 身体のこと考えないで・・ごめん」 頭を下げた昌行を見て驚き、声を発しようとした瞬間に グゥ〜〜〜〜 「あはは〜〜〜お前さー、すっごく良い雰囲気だったのによー」 お腹を抱えて笑っている姿を見て、一瞬にして顔が赤くなった。 「もぉ〜〜!美味しそうな匂いがするのがいけないんだもん」 頬を膨らませて抗議をするが、なかなか笑いが止まらない。 「もう、いいもん」 再度布団に潜り込もうとしたを慌てて止めて 「飯、食おうか?(笑)」 「・・・うん・・・」 ようやく笑みが戻った顔が見れてホッとした昌行。 2人で朝食を食べ始める。 「うまいか?」 美味しそうに食べてる顔を見て思わず頬が緩んだ。 「うん、おいしぃ〜♪」 美味しい朝食を食べれて幸せな顔をしている。 「、付いてるぞ」 「えっ?どこ・・・?」 「ここに(チュッ)」 慌てて顔に手を持って行こうとした手を掴み、キスをした。 「もぅ〜〜〜」 自分の一言や行動で真赤になって慌てている君。 だけど、昨夜の出来事を思い出すと目の前にいる君は同じなのかい? 俺の情熱に全身で答えてくれ、そして俺を優しく包んでくれた君とは違うようだよ。 君を抱いて、初めて失いたくないと想う気持ちが溢れてきた。 この優しい気持ちを愛と言うのなら、今までの俺は恋しかしてなかったんだろう。 少し意地悪だけど、優しい眼差しでいつも私を見つめてくれる。 昨夜の私は少し大胆だったけど、激しい情熱と優しい愛情で抱かれて 初めて人を愛しいと言う気持ちを知った。 この切なくもあり、優しい気持ちになれる想いを愛というのなら、 子供の恋愛しかしてなかったんだと思う。 ((このままずっと一緒に道を歩いて行けますように・・・)) Fin この話を読んで「なんのこっちや♪」と思われたかもしれませんが 実はこの話には、実に長い話があります こちらを読むには、更にいくつかの条件をクリアしていただかないと いけないのですが・・・それでもお読みになりたい方は、しばらく お待ちください 遊慧 |